ゴーカードは乗り物に乗る前後にタップするだけですが、料金の仕組みを知っていると、さらにお得に使うこともできます。
ただ、残高不足で焦ったり、うっかりミスでペナルティーの対象になることもあるので注意は必要。
今回は、ゴーカードの詳しい使い方、料金の仕組み、残高不足の時の対応、ペナルティーを避ける知恵をまとめてみました。
参考ゴーカードの買い方 [ ブリスベン,ゴールドコーストの旅に必須です]記事の内容
ゴーカードの使い方
ゴーカードはトランスリンク(TransLink=この地域の交通局)の乗り物すべてに共通して使える交通系ICカード。
使い方は、乗る時と降りる時に改札や読み取り機(バスなど)にタップするだけです。
乗る時にタップすることをタップオン(tap on)、降りる時にタップすることをタップオフ(tap off)と言い、タップオンした時に残高が表示され、タップオフした時にかかった料金と残高が表示されます。
という時は、10秒待ってから再度タップすればキャンセル扱いに。キャンセルできるのはタップオンしてから20分までです。
残高が少なくなってきたら、 Suicaなどのようにチャージもできます。
参考ゴーカードのチャージができる場所と方法を写真で詳しく解説読み取り機は2タイプ
ゴーカードをタップする読み取り機はこちらの2タイプ。
1つは以前から使われている勾玉っぽいマーク。
もう一つは、着々と広まりつつあるスマート・チケッティング(タッチ決済乗車)に対応したピンクのタイプ。
電車とトラムの改札や簡易改札は全てピンクのタイプですが、今のところバスとフェリーは古いタイプと新しいタイプが混じっています。
ゴーカードの仕組み
ここからは、ゴーカードの料金の仕組みについてご紹介していきます。
でも、その前にトランスリンク(TransLink)の乗り物の料金の仕組みを知っておきましょう。
トランスリンクの料金の仕組み
トランスリンク(TransLink)はブリスベン、ゴールドコースト、サンシャインコースト周辺の交通局のようなもの。
トランスリンクが、このエリアの路線バス、電車、フェリー、トラムを運営しています。(私鉄、私バスはない)
そして、料金はゾーン制。ゾーンはブリスベンの中心部を「ゾーン1」として、南のゴールドコースト、北のサンシャインコースト方面へ「ゾーン8」まで広がっています。(トランスリンクのゾーンマップを見る)
乗り物ごとに運賃がかかるわけではなく、出発地から目的地までに移動したゾーンの数で料金が決まります。
仮に、ゾーン1からゾーン2への移動を5ドルとした場合、バスだけで移動しても5ドル、電車とバスとフェリーで移動しても5ドルという具合です。
ゴーカードも仕組みは同じ
さて、ゴーカードを使った場合も料金の仕組みは同じ。
目的地に着くまでが「継続した1つの旅」とみなされ、乗り換えをした時は読み取り機に「continuation(継続)」と表示されます。
この場合、乗り換え後はゾーンを移動した時のみ差額が引かれる形に。乗り換え後に同じゾーン内を移動するなら運賃はゼロです。
ただし、「継続した1つの旅」とみなされるには、こちらの条件を満たしている必要があります。
- 乗り換えは3回まで。*
- 乗り換えは1時間以内にする。
- 最初のタップオンから最後のタップオンまで3.5時間以内。
- 出発から到着まで6時間未満。
※電車の乗り換えは駅から出なければ回数に含まない。(タップオフする必要がないから)
上の条件に当てはまらない時は、「continuation(継続)」でなく「new journey(新しい旅)」という表示に。もちろん、新しく運賃が引かれます。
とは言え、こんなことを知らなくても料金はトランスリンクのジャーニープランナーで一発でわかるのでご心配なく。
参考トランスリンクのジャーニープランナー(乗換案内)の使い方を徹底解説ゴーカードは残高不足でも使える?
タップオンしてから残高不足に気付くと焦りますよね。(タップした時の音もちょっと違う)
こんな時はタップオフした時に残高がマイナスになるので、次の乗り物に乗る前にチャージすればOKです。
私も45セント分マイナスになったことがあり、降りた駅で慌てて20ドルチャージしたことがありますが、ちゃんと45セント分の借金が引かれて$19.55入ってました。
ただ、残高がマイナスのまま次の乗り物には乗れないのでチャージをお忘れなく!
>【KKday】でオーストラリアの現地ツアーを見る >【ベルトラ】でオーストラリアの日本語対応ツアーを見るゴーカード関連のペナルティー
カードのタップオンやタップオフを忘れると、カードから一定額が引かれたり、罰金の対象になります。
タップオン、タップオフを忘れた時
乗る時のタップオンをうっかり忘れて、降りる時だけタップオフした場合、その逆でタップオンはしたけどタップオフを忘れてしまった場合はカードから一定額を引かれてしまいます。
電車 | エアトレイン | バス・フェリー・トラム | |
大人 | $10 | $30 | $5 |
子供 | $5 | $12.5 | $2.5 |
コンセッション・シニア | $5 | $25 | $2.5 |
機械の故障でタップできない時
読み取り機の故障でタップができない時も、一定額は差し引かれます。
こんな時は、すぐに返金してもらいましょう!
ゴーカードが登録してあればトランスリンクのサイトからオンラインで申請可能。未登録ならトランスリンクに電話(131230)すればOKです。(バスの番号や電車の線名・駅名、時刻などを聞かれる)
タップオンした後に、乗り物の遅延やキャンセルに気付いて乗らなかった場合も上の方法で払い戻せます。
参考ゴーカードを登録しておくと超便利!登録方法とメリットを紹介しますタップオンを忘れた時
タップオンを忘れた場合、一定額が差し引かれると言いましたが、運悪く捜査官に見つかると罰金の対象になります。(学割を使ってるのにIDを持参してない時なども)
捜査官は突然バスに乗ってきて抜き打ちチェックをしたり、電車やフェリーなどの駅で待ち構えていることもあるので要注意。
罰金は2023年12月現在309ドル。(毎年7月1日に上がる) 高額なので、くれぐれもタップオンはお忘れなく。
ちなみに、機械の故障でタップオンできなかった時は、駅名(バス停名)、電車などの線名(バスの番号)や時刻と共に状況を伝えれば大丈夫です。
参考英語で会話ができない!克服するために日本でもできること12選おわりに
料金のシステムなどは違うものの、ゴーカードの使い方は基本的に日本の交通系ICカードと同じ。
とりあえず、タップオンとタップオフさえ忘れなければOKです。
切符と比べて割引率が半端ないのも魅力。普及しつつあるタッチ決済乗車とも比較しつつ合った方を利用してみてください。
参考ブリスベン・ゴールドコーストの交通系ICカード3枚とタッチ決済乗車