エアーズロック(ウルル)はアボリジニ(オーストラリアの原住民)の聖地。それだけに、2019年10月を境に登山が禁止になりました。
ただ、ウルルは登れなくても十分行く価値あり。(私は登れる時期に行ったけど登ってない)
麓のハイキングや、サンセット、サンライズの鑑賞は驚くほど最高です。
今回は、ウルルの麓の歩き方と絶景のサンセット&サンライズスポットをご紹介します。
記事の内容
エアーズロック(ウルル)の麓の歩き方
エアーズロックの麓にはいくつかのハイキングコースがあり、巨大岩の周りをぐるっと散策することもできます。
1周するなら約3時間半。その他にも大小いろんなコースがあります。
- ベースウォーク(Uluru Base Walk)
- マラウォーク(Mala Walk)
- クニヤウォーク(Kuniya Walk)
- ルンカタウォーク(Lungkata Walk)
- リルウォーク(Liru Walk)
マップで見るとこんな感じです。
ベースウォーク(Uluru Base Walk)
ベースウォークはエアーズロック(ウルル)の麓を一周するコース。
マラ駐車場から始まる10.6kmのサーキットで、所要時間は約3時間半です。(マップのオレンジライン)
セクションごとに違った表情を見せる一枚岩と、それを取り巻く周囲の景色は圧巻。
大昔のアボリジニの壁画や伝説の数々、珍しい動植物などに出くわしながら冒険が楽しめます。
感動の景色ばかりなのでカメラもお忘れなく。(写真NGの聖域がいくつかあるのでご注意を)
暑い時期は早朝にスタートし、11時までには終了するのが安全。気温が高い日中は閉まる場所もあります。
マラウォーク(Mala Walk)
マラウォークは、マラ駐車場からカンジュ渓谷(Kantju Gorge)までの往復約2kmのコース。(マップの紫ライン)
所要時間は1時間半で車椅子アクセス可。ツアーでもよく立ち寄る人気のコースです。
まっすぐにそびえ立つ岩の壁に囲まれたカンジュ渓谷は圧巻。雨が降った時には岩肌から流れ落ちる滝を見ることもできます。
原住民のマラ族がキャンプ地や台所として利用した洞窟も必見。物語を伝える大昔の壁画もたくさん残っています。
このコースは、毎日ガイドツアーも開催されています。(公式サイトで見る)
クニヤウォーク(Kuniya Walk)
クニヤウォークは、クニヤ駐車場からムティジュルの泉(Mutitjulu Waterhole)までの往復1kmのコース。(マップの黒ライン)
所要時間は45分程度で、マラウォークと並ぶ人気のコースです。(車椅子アクセス可)
ムティジュルの泉は枯れることがないと伝えられる泉で、岩肌のハートマークも有名。数少ない水源でもあり、雨の後には岩肌に流れる滝を見ることもできます。
ガイドツアー(毎日)に参加して、アボリジニが語り継ぐクニヤ(ウォマパイソンの女)とリル(毒ヘビの男)の物語に思いを馳せるのもおすすめです。
ルンカタウォーク(Lungkata Walk)
ルンカタウォークは、クニアウォークからマラウォークまでの往復4kmのコース。ベースウォークの最後の部分です。
所要時間は1.5時間。(マップの黄色ライン)
ここは、ウルルの岩肌を肌で体感するのに最高のエリア。ハイキングコースの中で一番サンセットがきれいな場所でもあります。
ルンカタ(青舌トカゲの男)の伝説も興味深いです。
リルウォーク(Lilu Walk)
リルウォークは、カルチュラルセンターとマラ駐車場(ベースウォークの入り口)を結ぶ約4kmのコース。(約1.5時間)
ベースウォークの一部ではないものの、岩肌を少し離れた所から眺めつつ、マルガの森をのんびりと楽しめます。
雨の後にはカラフルなお花にも出会えるかもしれません。
エアーズロック(ウルル)のサンライズ
エアーズロック(ウルル)の日の出はとても感動的。空がだんだん明るくなるにつれてシルエットを表す巨大岩の姿は荘厳です。
朝日を浴びて輝くウルルと空のグラデーションは神がかっています。
サンライズはいろんな場所から見れるものの、一番有名なスポットは「ウルル・サンライズ・ビューエリア」。
アボリジニの言葉で「タリングル・ニャクンジャク(Talinguru Nyakunytjaku)」といい、「砂丘から見る場所」という意味だそうです。
ここには2つのハイキングコースがあり、遠くにカタジュタ(マウントオルガ)を見ることも可能。
クニヤ駐車場から車で10分前後、エアーズロックリゾートからは車で約35分の距離で、ツアーやリゾートからのシャトルバスで行くこともできます。
エアーズロック(ウルル)のサンセット
エアーズロック(ウルル)のサンセットは、空と共に変化するウルルのグラデーションが魅力です。
夕焼け時の濃いオレンジ色からトワイライトの淡い紫を経て闇に姿を消していくエアーズロックは「美しい」の一言です。
サンセットを見るのに一番人気の場所は、「ウルル・サンセット・ビューイングエリア」。
一般車用とツアーなどのバスが止まるエリアがあり、草原の向こうに鎮座するウルルの移り変わりを楽しむことができます。
このスポットは、マラ駐車場から車で約10分、エアーズロックリゾートから車で16分の距離。
車、ツアー、リゾートからのシャトルバスで行くことができます。
>>【KKday】でエアーズロックの現地ツアーを見る >>【ベルトラ】でエアーズロックの日本語対応ツアーを見るウルル・カタジュタ国立公園の詳細
最後に、エアーズロック(ウルル)が位置するウルル・カタジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)の情報をまとめてみました。
開園時間
国立公園には通年、早朝(5:30~6:30)から夜(19:30~21:00)までオープンしています。
季節によって時間が少し変わるので、詳しくは公式サイトでチェックしてみてください。
カルチュラルセンターは毎日7:00から17:45まで開いています。
入園料
国立公園の入園料はこちらです。(2024.4現在)
- 18歳以上:38ドル(3日間)
- 18歳未満:無料
- 年間パス:50ドル
マウントオルガ(カタジュタ)も同じ国立公園内にあるので、入園料は両方に有効です。
参考カタジュタは超異世界!見どころとエアーズロックとの距離感を紹介 参考エアーズロックの年間の気温とベストシーズン[服装と持ち物も紹介] 参考エアーズロック(ウルル)への行き方【宿や周辺の名所も紹介】おわりに
巨大岩の岩肌、青空と緑、赤い砂漠とのコントラスト、原住民の壁画と語り継がれる物語、砂漠の中の泉…。
エアーズロックは冒険映画の世界に迷い込んだような世界観です。
実際に行ってみると、体の底から湧き上がるワクワク感を感じられると思います。それでは!