キングスキャニオン(Kings Canyon)は、オーストラリアの中心部にある大渓谷。
エアーズロック(ウルル)と合わせて訪れる旅人も多く、息をのむほどの絶景が続く名所です。
今回は、実際に歩いてみたキングスキャニオンの詳細と見どころをまとめてみました。
参考エアーズロック(ウルル)への行き方!周辺の名所とホテルも紹介 参考カタジュタは超異世界!見どころとエアーズロックとの距離感を紹介記事の内容
キングスキャニオンは想像を絶する大渓谷
キングスキャニオン(Kings Canyon)は、ワタルカ国立公園(Watarrka National Park)内にある大峡谷。
高さ100m以上の断崖絶壁が続く風景は驚異的で、見たこともないような不思議な地形に目が釘付けになります。
この地形は4億年以上前に形成されたと言われており、固有の動植物など独特な生態系も魅力です。
ちなみに、キングスキャニオンは2000年代に流行った「世界の中心で愛を叫ぶ(セカチュー)」のロケ地としても知られています。
キングスキャニオンの場所
キングスキャニオンはエアーズロックとアリススプリングスの中間あたりにあります。
エアーズロックからは車で約4時間半、アリススプリングスからは6時間ほど。
キングスキャニオンに空港はないので、エアーズロックやアリススプリングスから現地ツアーで行くのが一般的。運転に自信があればレンタカーで行くこともできます。
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キングスキャニオンへ入るにはパスが必要です。(ノーザンテリトリーの住人は必要なし)
ノーザンテリトリー準州のサイトからオンラインで購入でき、デイパスなら大人10ドル(子供5ドル)。
ツアーの場合は、ツアー会社に確認してみてください。
キングスキャニオンの2つのコースと見どころ
キングスキャニオンの主なハイキングコースはこちらの2つです。
- リムウォーク(Kings Canyon Rim Walk):6km (グレード4)
- クリークウォーク(Kings Creek Walk):2.6km (グレード2)
それぞれ長さとレベルが違うので、体力に合わせて選ぶことができます。
キングスキャニオン・リムウォーク(Kings Canyon Rim Walk)
リムウォークは、キングスキャニオンの頂上まで行って一周してくる6kmのループ。(所要時間:3〜4時間)
絶景を余すところなく堪能できるおすすめのコースです。
私はこちらのコースを歩いたので、見どころをご紹介していきます。
心臓破りの階段
頂上へつながる約500段の野性味あふれる階段は序盤にして最大の難関。運動不足だとハードなセクションです。
ただ、途中途中に驚くほど絶景の見せ場があり、息を切らしながらも写真を撮る手が止まりません。
ちょっと怖いですが、こんな風にかっこ良く決めることも可能。
この地で暮らすユニークな動物にも所々で出くわします。
頂上からの眺め
頂上は360度の大パノラマビュー。道も割と平坦になり、かなり歩きやすくなります。
コブコブ感も増して不思議な感覚。珍しい植物にも目が行きます。
大地をパックリ割ったような大絶壁には絶句。赤茶けた大地、渓谷の緑、青空とのコントラストは息が止まるほどの美しさです。
岩には波の跡が残っている部分も。これは大昔に海が存在していた証だそうで驚愕の事実に驚かされます。
The Garden of Eden(ガーデン・オブ・エデン)
頂上を後にして渓谷の内部の方に進みます。
見えてくるのは「The Garden of Eden」。ここは渓谷の内蔵部にある水をたたえたオアシスです。
他の場所よりも植物が茂っていて、ジュラシックパーク的な感じも。
泳ぐことはできませんが、涼をとるには最高の場所です。
The lost City(ロスト・シティー)
サンドストーンのドームが印象的なコブコブエリアは「The Lost City」と呼ばれています。
ハイキングの中盤以降は歩きやすく、おもしろい地形を満喫しながらゴールへ向かう運びとなります。
約3時間半のハイキングは、見どころが多すぎてあっという間に終了。
オーストラリアのいろんな場所でハイキングをした中でも、1、2を争う素晴らしいコースです。
>>【ベルトラ】でキングスキャニオンのツアーをチェックキングスクリーク・ウォーク(Kings Creek Walk)
「キングスクリーク・ウォーク」は谷底のキングス・クリーク(小川)沿いを歩く2.6kmのコース。所要時間は往復1時間です。
最終地点の展望台からは、迫力ある大絶壁を仰ぎ見ることができます。
平坦で歩きやすく、緑が多いコースなので、のんびりとお散歩を楽しみたい時には最適です。
>>キングスキャニオンのベストシーズン
キングスキャニオンへ行くのに適しているのは涼しい時期です。(エアーズロックやカタジュタも同じ)
暑い時期なら日の出間近に出発して、気温が上がる前に戻ってくるのが鉄則。ツアーも早朝出発です。
私は11月(初夏)に行ったので、キングスキャニオンについたのは日の出前。
登る前は肌寒く、日が昇ってからは心地よく、途中からは暑かったですが、カラッとした心地よい暑さでした。
気候はエアーズロック(ウルル)と同じような感じなので、こちらも参考になさってください。
参考エアーズロックの年間の気温とベストシーズン[服装と持ち物も紹介]おわりに
エアーズロック(ウルル)へ行く時、キングスキャニオンはどうしようか迷う方も多いと思います。
ただ、実際に訪れた人間からすると、キングスキャニオンは絶対に外しちゃいけない場所です。
大げさじゃなく、人生のハイライトになる体験ができるので、ぜひ足を運んでみてください。