オーストラリアには地震がない。
私もそうだし、こっちで生まれ育った人でさえもそう思ってる人が多いです。でも、お隣のニュージーランドでは大きな地震がよくあるしなんか不思議。
ということでオーストラリアにはホントに地震が起こらないのかとプレートはどうなってるのかを調べてみました。
オーストラリアで地震は起こらない?
大きな地震が各地で起こり、地震対策にも余念がない日本。耐震工事も進んでるし、防災グッズを用意するなど人々の意識も高いですよね。
ところがオーストラリアでは地震対策なんて聞いたことがありません。
家の構造を見ると地震で簡単に崩れそうな気がするし、断崖絶壁の所に立つ家もあるし、地震の避難訓練なんて一切なし。万が一、地震があったらどうしていいかもわからない状況です。
こんな風なのでてっきりこの国には地震がないんだと思ってたら、過去には大きな地震が結構起きていました。
シドニーの北方ニューカッスルで発生。マグニチュード 5.6。13人死亡、160人負傷。4万軒以上の建物がダメージを受けたオーストラリア史上最悪の自然災害。
・ビーチポート地震:1897年5月10日
南オーストラリアの街ビーチポート周辺で発生。マグニチュード6.5。50人が負傷。
・メッケリング地震:14 October 1968年10月14日
西オーストラリアの小さな町で起きた地震。マグニチュード6.5。オーストラリア史上2番目に大きな地震で、20人が負傷。沢山の家屋がダメージを受けた。
・エラロング地震:1994年8月6日
シドニーの北方エラロングで起きた地震。マグニチュード5.4。5人が負傷し1000以上の家屋や50以上のホテルがダメージを受けた。
・アデレード地震:1954年3月1日
アデレード市内で明け方に発生した地震。マグニチュード5.6。3人の負傷者と3000以上の建物がダメージを受けた。
これは歴史に残る被害の大きかった地震ですが、これ以外にも大きな地震は沢山起きていました。
オーストラリアの地震 プレートは?
地震が起こりやすい場所というのはプレートの境界線付近にあってプレート同士がぶつかり合ってるような場所。例えば地震が多い日本、ニュージーランド、インドネシアなどはこれの典型です。
日本周辺では太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートの4つのプレートが接し合っているので本当に地震だらけですよね。
オーストラリア大陸はというと、インド・オーストラリアプレートの真ん中あたりに鎮座しています。すっぽりプレートの真ん中に収まっているのにはびっくりです。
でも、プレートの真ん中にあるのに地震があるの?と不思議に思いますよね。
実は、インド・オーストラリアプレートは1年で7cm程北東へ移動していて、その時にかかるストレスがオーストラリアの大陸プレートに徐々に蓄積。時々地震があるのはそのストレスを逃がすためだと言われてます。
有名どころではハワイも太平洋プレートの真ん中にあるのに地震がありますよね。
ちなみに、プレートが重なる部分だとある程度の地震予知はできるそうですが、真ん中に位置していると予測は難しいそうです・・・。
オーストラリアの地震の頻度は?
調べてみると、揺れを感じないレベルの地震は結構起きてますが、揺れを感じるような地震は日本と比べて圧倒的に少ないです。
負傷者の出るような酷い地震が起きる頻度も極小(いつ来るかわからないけど)。地震がないわけではないけど、世界的に見ても大きな地震に合う確率が極めて低い国と言えるでしょう。
インド・オーストラリアプレートが移動してるので将来はまた変わってくるかもしれませんが、今のところ地震に対しての警戒心はかなり低めです。
おわりに
オーストラリアに10年ちょっと住んでいても地震にあったことがないし、ローカルの人の中には地震って何?位の感覚の人も多いので、過去に大きな地震があったことには驚きました。
地震の頻度は日本と比べ物にならない位少ないですが、こちらは山火事やサイクロン、ストームの被害が出ることも多いので自然災害には注意するに越したことはありません。それでは!