こんにちは。ブリスベンに生息中のビーンです。
アンザックビスケットはオーストラリアの国民的クッキーで、お土産としても人気。
それもそのはず、このお菓子にはオーストラリアの歴史が刻まれているんです。
今回は、このアンザックビスケットの由来と作り方、味についてまとめてみました。
記事の内容
アンザックビスケットの由来
アンザックビスケットは年中オーストラリアのお菓子コーナーで売られてますが、特にアンザックデーには欠かせない一品です。
アンザックデーって何の日?
アンザック・デー(ANZAC DAY)は毎年4月25日で、赤いポピーのお花がシンボルです。
この日は第一次大戦、第二次大戦など過去の戦争で犠牲になった方々を追悼し平和を誓う日。
アンザックとは
NZ=New Zealand(ニュージーランド)
AC=Army Corps(アーミー コープス)
の略でオーストラリアとニュージーランドの連合軍という意味です。
この日は元々、第一次大戦中に最も悲惨な戦いの一つだった「ガリポリの戦い」で犠牲になった兵士を追悼するための日でしたが、第二次大戦後には全ての戦争で犠牲になった方の追悼の日となりました。
アンザックデーは祭日で、明け方からdawn services(ドーン・サービス)と呼ばれる追悼式とパレードが各地で繰り広げられます。
ビスケットとの関係は?
アンザックビスケットは第一次大戦中に兵士のお母さんや妻達が戦場へ向かう兵士に持たせたり、送ったりしたもの。
あとでレシピを見てもらうとわかりますが、材料は日持ちして栄養たっぷりの物ばかり。当時の女性たちの兵士を思う気持ちが伝わってきます。
アンザックビスケットの作り方
アンザックビスケットは作り方も簡単。私も初回から失敗したことがありません(笑)レシピはこちらです。
材料(30個位)
- オーツ:1カップ
- ココナッツロング:3/4カップ
- 小麦粉:1カップ
- 砂糖(三温糖、きび糖などがおすすめ):1/2カップ
- 無塩バター:125g
- 重曹:小さじ1
- シロップ(ホットケーキシロップやハチミツでもOK):大さじ2
- お湯:大さじ2
砂糖はコクのあるブラウンシュガー系がおすすめです。
作り方
- オーブンを190度で予熱し、天板にクッキングペーパーを敷く。
- オーツ、ココナッツ、小麦粉、砂糖を混ぜ合わせる。
- バターを溶かし、シロップと混ぜる。
- 重曹をお湯で溶かす。
- ②③④を混ぜ合わせる。
- 小さじ山盛り一杯程度を丸めて平たくし天板に並べる。
- オーブンでこんがり焼いたら完成!(190度で約15分程度)
オーブンによって温度や焼き時間が微妙に変わるので、ビスケットの状態を見ながら調節してみてください。
アンザックビスケットの味は?
アンザックビスケットはオーツとココナッツの歯触りがよく素朴な感じ。噛み締めると満足感も増し増しです。
コクのある砂糖とシロップの温かい甘みで風味も抜群。ずっしりボリュームがあって、おやつにもぴったりです。
さすがは第一次大戦当時のレシピだけあって、外国のお菓子ではあるものの懐かしささえ感じる一品です。
オーストラリアではスーパーでも普通に売っているので、来豪の際は一度手に取ってみるのもありだと思います。
おわりに
アンザックビスケットは歴史と密接に結びついたアンザックデーには欠かせない存在。
食べ応えがあり、簡単なのでぜひ作ってみてください。それでは!