こんにちは。ブリスベンに生息中のビーンです。
カンガルーと言えばコアラと並んでオーストラリアのシンボル。カンタス航空のロゴにもなっている位なのでそのポジションは揺るぎないでしょう。
でも、オーストラリアではカンガルーを食べたり駆除しているという噂も。オーストラリア以外にもいるぜって話もありますよね。真実はどうなのか!?
カンガルーはオーストラリアだけ?
世界最大の有袋類カンガルーは大きいのから小さいのまで色々。ワラビーと呼ばれるカンガルーの小型版みたいな子もいますが、あの子たちもカンガルー科です。
実に65種類以上ものバリエーションがありますが、一般的にカンガルーと呼ばれているのは、レッドカンガルーや(イースタン/ウェスタン)グレーカンガルー、アカワラルーのような大型種です。
で・・・カンガルーはオーストラリアだけに生息しているのかというとそうでもないんです。
木の上で生活しているツリーカンガルーはパプア・ニューギニアにも生息してるし、ニュージーランドでもオーストラリアから持ち込まれたワラビーが生息している場所があるそう。さらに、北米の所々でカンガルーが見つかったというレポートも。(動物園ではなくて)
とは言っても、世界のカンガルー人口の圧倒的多数がオーストラリアにいることは間違いなし。
種類によって住む場所が違いますが、オーストラリアのほぼ全体に分布。都市部にはいませんが少し田舎の方に行けば普通に出てきます。
ワラビーはブッシュウォーキングをしてるとよく姿を見せてくれるし、キャンプ場で大きなカンガルーの親子と一緒だったこともあります。
動物園には必ずいて、ほとんどの場合放し飼いにされてます。自由に入ってカンガルーと戯れたりエサをあげたりすることができますよ。(餌は指定の物)
カンガルーがオーストラリアで駆除されてるって本当?
オーストラリアでは狩猟のライセンスを持っていればカンガルーハンティングをしても違法にはなりません。(州によってルールが違う)
商業用のハンティングとそうでないものがありますが、毎年沢山のカンガルーが殺されています。
私も自然保護区でのびのび暮らしてるカンガルーや田舎に行った時に平和なカンガルーの親子を見る程度だったのでなんてこと!?とショックでした。
ただ、カンガルーは年々増え続け、オーストラリアの人口の2倍とも言われてます。
都会では保護動物という見方ですが、田舎の方では農作物が荒らされたり、家畜の餌がなくなったりと深刻な被害が出ているので害獣扱いされているのも事実。肉や皮は収入源にもなります。
政府としても狩猟許可を与えれば国内外から批判を浴びる事はわかってますが、実際被害にあってる農家も守らないといけないわけで微妙な立場にあることは間違いありません。
一方で保護動物、一方で害獣・・・。どうやったら間引きと呼ばれるカンガルー駆除をしなくてもすむようになるのかなかなか答えが出ませんが、コアラやウォンバットのように数が激減することが無い事を願います。
駆除ではないですが、カンガルーやワラビーが交通事故にあうことも多々。田舎道を夕方から明け方にかけて走る時は特に注意が必要です。大きいカンガルーなら車も走行不能になりますが・・・。
カンガルーをオーストラリアでは食べるの?
えっ!?と思うかもしれませんがオージーはカンガルーの肉を食べます。
先住民のアボリジニにとっても貴重なタンパク源だったそうで、昔から食べられていたそう。
今では、そこまでメジャーな肉ではないですがスーパーに行けば普通に買える代物。カンガルーコーナーはビーフやポーク、ラム、チキンに比べると圧倒的に小さいですけどね。
オーストラリアのツアーではわざわざカンガルーのステーキが出てくることもありますが、オージーの食卓に上る事は少な目。食べる事は食べますが、年に数回位の人も多いです。
食べた感じは筋肉質なビーフのような感じで、ビーフよりもあっさり。臭みはあるけどラムともまた違った感じ。見た感じから真っ赤で脂肪分は少なく、鉄分が豊富だそうです。
私は肉嫌いなので食べる気もしませんが、煮込み系の料理に使ってもいいそうですよ。
ちなみにカンガルーは食肉用として育てられたものではなく、狩猟で捕られたものです。
おわりに
動物園のカンガルーを見ると広い敷地内でのびのび暮らす姿に癒されますが、数が増えすぎて駆除されたり、食肉になったりとハードな側面もあります。しかもオーストラリア以外にも生息していたとは!以上カンガルーの裏話でした。それでは!