こんにちは。ブリスベンに生息中のビーンです。
ウィンドミルはブリスベンの見所の一つ。この灯台のような粉ひき小屋はブリスベンの中で一番古い建造物なんです!ブリスベンの青空に映える素敵な外観。しかし、そこからは想像できないような暗い過去も・・・。今回はちょっとしたトリビアも含めながらウィンドミルについてとそこまでの行き方をまとめてみたいと思います。
ブリスベンのウィンドミルとは
ブリスベンシティーのすぐ北側にあるウィッカムテラス。キング・エドワード・パーク、ウィッカム・パーク、ローマ・ストリート・パークランドと大きな公園が並ぶ並木道に突如現れるのがこのウィンドミル。
本名は「Old Windmill(オールドウィンドミル)」。流刑時代の囚人たちによって建てられた風力を利用した粉ひき小屋でその後は観測所(Observatory)に変更されてます。
一見何の変哲もないタワーですが、1828年の末から稼働を始めたウィンドミルはオーストラリアに現存する風車としては最古の物。そして現存する囚人建築としてはクイーンズランド州で一番古いものだそうです。
外から見るだけなので観光に時間はかかりません。歴史を知らないとタワーがあるね~。写真パチリ♪で終わるんですが、へたに説明書きを読むと妙に重い感じがするような・・・(汗)
実は、ゴーストツアーのコースにも入ってます。
ブリスベンのウィンドミルの歴史
囚人によって建てられたって所からして、過酷な労働だったんだろうなという予想はつきます。でも、このウィンドミルにはさらに暗い過去があるんですよ。
作ったはいいけど、しっかりした設計がされておらず風があまりふかない所に作ってしまったという誤算。完成しても風車が動かなかったんです。それが悲劇の始まりでした・・・。
本来なら風力で動かすものを囚人達を使って動かすことに。14時間ぶっ続けで重い車を回し続けなければならなかった囚人たち。石造りの激悪な環境での重労働。悲惨極まりない状況だったのは容易に想像がつきますね。
懲罰が行われることもしばしばで囚人たちに恐れられていたようです。歴史を振り返ると人間の恐ろしさにびっくりしますよね。
その後、本格的にヨーロッパからの一般移民が流入するようになってからは、粉ひき小屋ではなくシグナルステーション兼観測所として活躍することに。
1934年にはこのタワーを使って南半球初のテレビ放送実験に成功。歴史に残る画期的な実験だったそうですよ。
そして、今はブリスベンの観光名所となっております^^
ブリスベンのウィンドミルへの行き方
ウィンドミルの場所を地図で見てみましょう。
ウィンドミルへはシティーのセントラル駅から徒歩10分ほど。急な坂が多いのでいい運動になります(笑)エドワード・ストリートの坂を上るとキング・エドワード・パークに出るのでその中を突っ切ってすぐ。
平日なら10分間隔の無料バス「スプリングヒルループ」を使うと楽々。「Windmill Stop134」のバス停下車すぐです。(地図上の紫のバスマーク)バスはぐるっと回るので歩いた方が早いですが、歩くと坂がきついので時間がある時には便利。
無料バスのバス停やルートなどの詳細はこちらにまとまってます。↓
おわりに
なかなか波乱万丈な運命をたどったウィンドミルですが、今はクイーンズランド州の文化財になって歴史を伝えています。観光スポットと言っても10分もあればいいので、ローマ・ストリート・パークランドと合わせて散策するといい感じです。それでは!